雨上がりの虹の下で【完結】

大志に何度聞いても
「付き合ったの佳乃が初めてやで」
そう言って微笑みながら私の頭を撫でる。

一年立った今でもイマイチ信じられないけど大志がそう言うから、そうなんだと自分に言い聞かせている。

「佳乃ー聞いてる?昨日のこと、ごめんって。俺もしつこかった」

分かってる。でも大好きやから不安になる。
だって、私は大志には釣り合わないもん。

キーンコーンカーンコーン

無視を続けてはや10分。
休み時間が終わるチャイムが教室に鳴り響いた。


「佳乃ーっおーい」
チャイムが鳴ったのに帰ろうとしない大志。




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