雨上がりの虹の下で【完結】
「あ、濱野。ごめんな、頼むわ」
「任せとき」
真子が返事をすると、大志はようやく教室から出ていったようだ。
私の席は一番後ろの窓側。そして真子は私の隣。仕組んでこんなにいい席にいるわけで。
「帰った?」
私は伏せていた顔を上げて隣の真子に尋ねる。
先生はまだ来ていなくて教室の中がざわついている。
「うん。さぁー聞かせてもらおうか。昨日はどんな低レベルな喧嘩をしたんや?吐いてみ!」
真子はどんと構えて私に顔を向ける。
「昨日は……」細かく昨日の喧嘩の内容を告げた。