百物語
┣4本目 警察官
怖い話ですね。
じゃあ、今度は私が話しましょう。
私のはもしかしたら、皆さんにも起こりうるかもしれない都市伝説です。
ある日、その人は自分のマンションに帰ろうとエレベーターに乗ろうとすると、男の人が降りてきました。
その男の人は帽子を深く被り、マスクをしていたので顔は分かりませんでした。
――トンッ
すれ違い際に肩が当たってしまいました。私はすぐ「あっ、ごめんなさい」と謝りましたが、男の人はそのまま去ってしまいました。
その人はそのまま、エレベーターに乗って家に帰りました。
そして、上着を脱いだ時にそこに血がついている事に気づきました。
「さっきの人が怪我でもしてたのかな?」と特にも止めませんでしたり
――数日後。その人の住んでいたマンションで殺人事件が起こりました。
その事を知ったその人は暇だったのもあり、そのニュースを見ていました。犯人はまだ捕まっていないようです。
その時ピンポーンとチャイムが鳴り、出てみると警察官が立っていて「先日起こった殺人事件の聞き込みをしていたのですが、何か心当たりはありませんか?」と尋ねてきました。
その人は「もしかして、あの人だったのかも…」と、エレベーターですれ違った男を思い出しましたが、確信もないし、何より面倒な事になっては面倒なので「見てません」と答えました。
すると、警察官は「そうですか。ありがとうございます」とあっさり帰って行きました。
それから1年後。
またぼんやりとテレビを見ていると、速報でこのマンションで起こった殺人事件の犯人が捕まったと報じられていました。
「あぁ、やっと捕まったんだな――」と、思った瞬間、犯人の顔のテロップを見てその人は凍りつきました。
だって………
そこに出ていた犯人の顔と…この間、聞き込みをしていた警察官の顔が同じだったんですから……。
もし、その人が答えていたら……2人目の犠牲者になるところだったかもしれません。
私のお話は以上です。
現実味があって怖かったですか?
フフフ…
――フッ シュポ
じゃあ、今度は私が話しましょう。
私のはもしかしたら、皆さんにも起こりうるかもしれない都市伝説です。
ある日、その人は自分のマンションに帰ろうとエレベーターに乗ろうとすると、男の人が降りてきました。
その男の人は帽子を深く被り、マスクをしていたので顔は分かりませんでした。
――トンッ
すれ違い際に肩が当たってしまいました。私はすぐ「あっ、ごめんなさい」と謝りましたが、男の人はそのまま去ってしまいました。
その人はそのまま、エレベーターに乗って家に帰りました。
そして、上着を脱いだ時にそこに血がついている事に気づきました。
「さっきの人が怪我でもしてたのかな?」と特にも止めませんでしたり
――数日後。その人の住んでいたマンションで殺人事件が起こりました。
その事を知ったその人は暇だったのもあり、そのニュースを見ていました。犯人はまだ捕まっていないようです。
その時ピンポーンとチャイムが鳴り、出てみると警察官が立っていて「先日起こった殺人事件の聞き込みをしていたのですが、何か心当たりはありませんか?」と尋ねてきました。
その人は「もしかして、あの人だったのかも…」と、エレベーターですれ違った男を思い出しましたが、確信もないし、何より面倒な事になっては面倒なので「見てません」と答えました。
すると、警察官は「そうですか。ありがとうございます」とあっさり帰って行きました。
それから1年後。
またぼんやりとテレビを見ていると、速報でこのマンションで起こった殺人事件の犯人が捕まったと報じられていました。
「あぁ、やっと捕まったんだな――」と、思った瞬間、犯人の顔のテロップを見てその人は凍りつきました。
だって………
そこに出ていた犯人の顔と…この間、聞き込みをしていた警察官の顔が同じだったんですから……。
もし、その人が答えていたら……2人目の犠牲者になるところだったかもしれません。
私のお話は以上です。
現実味があって怖かったですか?
フフフ…
――フッ シュポ