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第一章
空いた穴
「神谷。俺お前が好きやねん」
「…ん、ありがとう。
でもごめん。
結城とは、付き合われへん」
ふわりと二人での間に吹く風が、やけに冷たく感じた。
「…そっか。
そっかそっか!わかったで!
やけど諦めたわけちゃうからな!」
…また進まれへんかった。
また人を傷つけた。
空いた穴は
あんたを失った時空いた穴は
あまりにも大きかったみたいやわ。