ぼくらの七夕大作戦!
おりひめさんとひこぼしさんがてをつなぐと、二人の体からハートがたの光がとびだした。数えきれないほどいっぱいたくさん。
ピンク色の噴水みたいだ。

地球にふりそそぐ、光るハートの滝。

かぐや姫さんがうっとりしながらおしえてくれる。
「あのキラキラがみんなの心に届いて、願いがかなうよう、ちょっとだけ力をかしてくれるのよ」
ぼくは美人すぎるかぐや姫さんにうっとりしていた。

でも、あれ?

「力をかしてくれるだけなの? 願いを叶えてくれるんじゃないんですか?」

「いいところに気がついたのう。けっきんなの心に届いて、願いがかなうよう、ちょっとだけ力をかしてくれるのよ」
ぼくは美人すぎるかぐや姫さんにうっとりしていた。

でも、あれ?

「力をかしてくれるだけなの? 願いを叶えてくれるんじゃないんですか?」

「いいところに気がついたのう。けっきょくは、自分でがんばるしかないんじゃ。星もそんなに甘くない。
わしは、自分でがんばる子どもをこっそり見守るのが大好きじゃ」
と、サンタさん。

「そんなあ!ぼくはいますぐ泳げるようになりたいのに」

ぼくがいうと、みんなに笑われた。

「たいがくんはお星さまの力をかりなくても、自分で願いをかなえたじゃないか」
緑色の宇宙人もピコピコと笑った。

「そっかあ」
ぼくはうれしくなって天の川にダイブした。

すーいすい。平泳ぎ、上手だろ!

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