スターチス~変わらない誓い~
私は彼に少し見とれていた。
すると、彼は口を開いた。
「いや…別に…君はどうしたの?」
びっくりした顔をしていたけど、
澄んだ声ですぐに微笑んでくれた。
しかも優しい声だった。
それに見た目も優しそう。
「私は、久しぶりに来てみたかったんです。この公園に…」
「そうなんだ。何か思い出があるの?」
彼はしゃがむのをやめて立ち上がった。
身長高いな…
私は見上げていた。
「小さい頃よく遊んだぐらいです。」
「そうなんだ。君ってさ…」
「はい?」
「いや…なんでもないよ。じゃあね。」
「あっ…はい。」
彼は立ち去って行った。