鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
あの…。
ヤるとか、どうとか…。
アナタに話さないと、なりませんか…。
だけど、尾木のしつこさを重々知っている私は、もう、逃げられない事を知っていた。
…さながら、獲物に食らい付く蛇のようである。
「まあ…ぼちぼち」
「は!?分かんない。どっち!?
やってるの、やってないの!?」
何故か彼女は半ギレだ。
「まあ、人並みには…」
「やってんのね?」
…ああ。何故…。
悪い事をした訳でもないのに、まるで事件の真相を暴く取調室みたいになっている。