鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
はねちゃん、こと羽田さんは五十三才。
少々、荒々しい性格をしている。
だが、鳴瀬はこのおじさんとはとても気が合い、仲良しなのだ。
………。
改めて周りを見渡す。
散乱した商品が二人のした事を物語る。
蓋が開いて散らばったサラダ。
踏み潰されて原形のないロールケーキ。
………おいおい…。
日配品ばかりじゃねぇか。
代わりがないものは、一つ破損しただけでも店によっては大騒ぎする。
新聞広告などで特売を宣伝していたりするからだ。