鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》

――「信じられない!
私に全部やれっての!?」

しばらくしてから、隅の方で女の声が響いた。
皆、驚いて作業の手を止めそちらを見る。

パートの浮田が、中国人の出稼ぎアルバイトの少女に金切り声を上げている。

「あんたね、言葉が分からないとか何とかって、そんなのはサボる理由にならないよ!!」

「ワタシ…、サボる…してない」

「さぼってるよぉ!!」

……今度は何だ。





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