鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
「そ、そうだな。
何だか気分が…いいな」
「そうよね、早くやらないと」
「時間もないしね」
あはははー、と意味もなく笑い合う。
その後、無言で皆は持ち場に戻る。
シャンメイはポカン、とその場に立っている。
「あんた…どうする。
私と、やるかい?」
シャンメイはハッとして言う。
「私、日本語、分かる。
戻るわ」
「だよね…。もう、とぼけるんじゃないよ…」
ニヤリと笑う私に、返事もしないで彼女は浮田の方へ走って行った。