鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
「何、愛子ちゃん忘れ物届けてくれたの」
躊躇いながらも口が止まらない。
よし、じわじわと核心めがけて攻めていこう。
私が次なる誘導尋問に頭をフル回転させていると、彼はあっさりと私の聞きたい事を自ら話した。
「忘れ物っていうか……。
交換日記。
面倒だから明日でいいのに。
今日は何だか勉強したい気分なんだよね……」
…………どんな気分だよ。
母には理解出来ねぇ…。