鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》


彼は面倒臭そうに言った。

「別に。特には…」

特には、って?

好きだ、とか、何とかは?
君のここがいいんだ、とか、
今度こうしよう、とか?!

ぎゃああ、祐吾が!
あのぼんやりといつも何を考えているか分からない、そんな彼が!


たっ……楽しすぎるっ……。



「別に、って、あんた!
何を書いてるのよ」

もう、我慢出来ない!
いつの間にかストレートに聞いてしまっちゃってるよ、私………。





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