鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
「おお。すごいじゃん」
彼が褒めると二匹のカエルは更に張り切る。
ドスン、ドスン、ドスン、…。
……床が…抜けるだろ。
とめろよ。
私はにこやかに手を叩いている彼をちら、と見た。
「はい、頑張れ!よし!頑張れ」
……朝から何の訓練だよ。
何故、今、飛び上がる必要が……?
私のイライラが募る。
ライチも身の危険を感じたのか、私の側からそろそろと離れていく。
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