鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》


自分が四人の子持ちである事も都合よく忘れ、私はそれから工藤くんに絡みまくった。

「工藤くーん、センター長がお金くれたの。
皆にジュースだって。
持ちきれないから自販機に付いてきて」


「はい。いいですよ」


――「工藤くん、そこの片付けは、とっくんにやらせてあんたはこっちのケーキのピッキングしてよ」

「はい。いいですよ」


「こら!ななちゃん!
何で俺が………」


クルッと、とっくんの方を向く。

「片付けは…任せたからね…」


「あ…はい…」




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