鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
とっくんは渋々段ボールを集め出す。
私は工藤くんを鼻歌まじりに連行する。
だって。
仕方ないじゃないか。
工藤くんは鳴瀬のお気に入りなんだから。
まあ、何とも自分勝手な理由だろう。
自ら呆れつつも、つい構ってしまう。
皆もそんな私に突っ込みもせずにやりたいようにやらせていた。
格好いいという事は何とも得な事か。
自分で勝手に可愛がりながら、そんな工藤を羨ましがる。
何ともおかしな気分だ。