鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
「うるさい!跳ぶな!」
とうとう我慢出来なくなった。
全員が私を見て唖然とする。
また…私が悪者かよ。
いいよ。それで。
ふん。
私が静かな怒りを漂わせていると、拓也が言った。
「ママ、唐揚げ、面倒臭いの?
…いいよ、カレーでも。
だから怒らないでよ」
「………」
……そんな事で怒ってないし。
しかも、唐揚げを作ると決まっていないし。
しかも、次なるメニューもすでに指定されてるし。