鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》


…恋する目と、
…………恐れる目。



言いたいけど、言えない。

そんな目で彼は私をいつも見ている。


なぁんだ……。
つくづく私もおめでたい。

そうか。
恋愛、ではなく、恐怖、か。


「分かった。これからもビシビシしごくよ」


私はロッカールームを出て休憩室に戻った。

工藤を見つけて声をかける。





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