鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
「うーん…。考えたことはなかったですけど、どんなもんだったんですかね。
給料は月収百万くらいはあったけど」
「ふーん。百万ね。・・・ん?」
百万・・・?
月収?
「まあ、ボーナスの方が月収より高かったですがね」
…?
ん?
普段、計算なんてしない私の脳機能が、フルマックスで働く。
チーン。出ました。
「一千五百万くらいか・・・?」
「あ。年収ですか?そうですねー。もう少しあったかな」
「は。…何と」