鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》

要するに、鳴瀬の思惑通り、とても仲がいいのだ。

お互いを大切に守り合うが故に、自然と上の子が下の子の願いを聞き入れ、そうされた下の子は、また更に自分の弟に同じ事をする。

先日も先に生まれたばかりに我慢させられ、納得出来ない顔をしていた祐吾に私はそっと耳打ちをした。




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