鳴瀬菜々子の奇妙な日常《まあ、いっか》
……と、まあ、毎日がこんな感じだった。

後で直哉に聞くと、彼もこの頃の私は嫌いだったらしい。

かなり絡んだからなぁ。
………直哉限定で。


……だが、ある日、……顧客に送付する請求書の印刷が遅れて、発送を担当する私は一人、遅くなるまで残業をしていた。


そこへ…。


バタンッ!!

事務所の入り口が開いて直哉が出先から戻って来た。




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