30女のレンアイ事情
あれから無事定時に仕事を終わらせ、私たち同僚4人は駅前のお店へとやってきた。
今日は飲みまくってやる!
「まずはビールでしょ。すみませーん!生4つ!」
「早っ!」
メニューすら見ないまま注文する私にすかさず入る修二の突っ込み。
ホントに腹立つ野郎だぜ。
そんなんだから彼女ができないんだ。
いや、私もだけどさ。
「そういえば紗英。子供は大丈夫なの?」
隣に座る紗英は既婚者。
しかも子供もいるんだ。
旦那さんは同じ会社の課長。
部署は違うんだけどね。
「大丈夫。旦那の両親に頼んであるから。」
「そっか。」
ここにいる私と修二と遠藤くんは悲しいことに独り身。
その他の同僚は紗英含めみんな結婚している。
完全に取り残された私。
ああ。
30にもなって情けないやら…。
もう諦めてるけどさ。