30女のレンアイ事情


あれから無事定時に仕事を終わらせ、私たち同僚4人は駅前のお店へとやってきた。



今日は飲みまくってやる!



「まずはビールでしょ。すみませーん!生4つ!」



「早っ!」



メニューすら見ないまま注文する私にすかさず入る修二の突っ込み。



ホントに腹立つ野郎だぜ。



そんなんだから彼女ができないんだ。



いや、私もだけどさ。



「そういえば紗英。子供は大丈夫なの?」



隣に座る紗英は既婚者。
しかも子供もいるんだ。
旦那さんは同じ会社の課長。
部署は違うんだけどね。



「大丈夫。旦那の両親に頼んであるから。」



「そっか。」



ここにいる私と修二と遠藤くんは悲しいことに独り身。



その他の同僚は紗英含めみんな結婚している。



完全に取り残された私。



ああ。
30にもなって情けないやら…。



もう諦めてるけどさ。



< 10 / 49 >

この作品をシェア

pagetop