30女のレンアイ事情
修二はいいとして、遠藤くんが結婚できない理由が分からん。
「…遠藤くん。君はいい子なのにね。」
「え?急に何だよ?」
怪訝な眼差しで向かい側から私を見る遠藤くん。
遠藤くーん。
頼むからその眼やめてくれー。
「はい生4つ!」
そんな居たたまれない?空気の中、店員のおばさんが生ビールを運んできた。
「よし!まずは乾杯しようぜ!」
遠藤くんが嬉しそうに言って、生ビールを自分の方へ引き寄せている。
「んじゃ…、」
「「「「カンパーイ!」」」」
カツン、とグラスがぶつかり合う音が鳴る。
私は生ビールを一気に飲み干して、ダンっとグラスを机に叩きつけるように置いた。
久しぶりのアルコール。
おいしい。
それからお料理やらおつまみやらを注文して、私たち4人はたわいのない話をする。