30女のレンアイ事情


ちょっと待て!



展開が早すぎる!



そもそもなんで押し倒されたんだっけ!?



「…プッ…ククッ…」



しかもコイツなんか笑ってるし!



めちゃ肩震わして笑ってるし!



てか重い!



「ハハッ…“ひょわっ”て…色気なさすぎ。」



「ほ、ほっとけよ!」



そりゃあ私も変な声出して自己嫌悪したさ!



でもあれは反射的に出てしまった訳で。



いや、言い訳しても仕方ないじゃないか。



それより、コイツは私を圧迫死させるつもりなの?



いい加減重い。



神様。
どうかお願いします。



どうかこのムカつく男を今すぐあの世へ送って下さい。



お願いします。
何卒ぉ、何卒ぉ。



「ほら。起きて。」



私の背中に手を回して起きあがらせようとする日向くん。



近い!



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