30女のレンアイ事情
「……ん……」
カーテンの隙間から差す眩しい光に、私はそっと重たい瞼を開いた。
僅かに痛む頭。
そうだ。
昨日は飲んだんだ。
あとで二日酔いの薬を飲んどこう。
まだハッキリしない意識の中、なんとなく寝返りをうつ。
そのまま一度閉じた目をパチッと見開く。
「$▲□◎◇※∴∞# ▼!!!!!!!!!!」
目の前に飛び込んできた光景に、私は声にならない声をあげた。
慌ててベッドから飛び降りて、私は自分の体を抱き締めるように手を回す。
「…な、ななっ…!」
なんで日向が私のベッドに!?
私のベッドの上で未だスヤスヤ気持ちよさそうに眠る日向。
ああ。
目なんか覚めなきゃよかった。
朝からずーんと落ち込む私。
そうだ。
昨日あれから、なんだかんだヤツと一緒に住むことを了承したんだ。
で、そろそろ寝ようかってなって、私はコイツにソファーで寝るように言って…、
なのになんでベッドに!?
いつ入ってきたのよ!