30女のレンアイ事情


またコイツは朝から腹立たしい発言しやがって。



コレ、今の訴えたら勝てるかも知れない。



てゆーか昨日も同じこと訊いてきたよな。



「知ってどうするのよ?それに教えて欲しいならアンタこそ言いなさいよね。」



キッチンから持ってきたフキンで、今し方吹き出したコーヒーが飛び散ったテーブルとフローリングを拭き取る。



茶色く色付いたフキン。
ハイターにつけとく?
いや、落ちないだろうから捨てるしかないか。



また百均で買ってくればいい。



「なに?知りたい?」



またニヒルに笑う日向。


コイツ気持ち悪い。



「別に。アンタこそ私のこと知りたいんじゃないの?」



「うん、知りたいよ。気になる。」



「なっ…。」



真顔で恥ずかしげもなく言う日向。



調子狂わされてばかりだ。



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