30女のレンアイ事情


ドキドキするな奈月!



日向は年下!



私は年上!



しっかりしなさい奈月!



「とりあえず過度なスキンシップはよして。普通の距離で話しましょう。」



「しょーがないな。」



素直に離れてくれた日向。



はー…
心臓に悪いったらありゃしない。



絶対に寿命縮んだな。



と、その時。



ピンポーン。



インターホンが鳴った。



「ん?誰だ?」



思わず日向を見ると「出なよ。」と言った。



じゃあお言葉に甘えて…って私の家だっつーの!



「はいはーい!どちら様?」



玄関に向かい、鍵を開けて、重いドアを押す。



「よー。来てやったぜ。」



「し、修二!」



突然の訪問者は修二だった。



驚いて立ちつくしていると。



「奈月さん?誰だったの?」



日向が部屋から顔だけ出した。



「誰だ?」



修二が不機嫌そうに私に訊ねて来たので私は返答に困った。



< 41 / 49 >

この作品をシェア

pagetop