30女のレンアイ事情
ドキドキするな奈月!
日向は年下!
私は年上!
しっかりしなさい奈月!
「とりあえず過度なスキンシップはよして。普通の距離で話しましょう。」
「しょーがないな。」
素直に離れてくれた日向。
はー…
心臓に悪いったらありゃしない。
絶対に寿命縮んだな。
と、その時。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
「ん?誰だ?」
思わず日向を見ると「出なよ。」と言った。
じゃあお言葉に甘えて…って私の家だっつーの!
「はいはーい!どちら様?」
玄関に向かい、鍵を開けて、重いドアを押す。
「よー。来てやったぜ。」
「し、修二!」
突然の訪問者は修二だった。
驚いて立ちつくしていると。
「奈月さん?誰だったの?」
日向が部屋から顔だけ出した。
「誰だ?」
修二が不機嫌そうに私に訊ねて来たので私は返答に困った。