30女のレンアイ事情


なに?



私のこと心配してくれてたんだ。



いっつも馬鹿にしてるくせに、私のこと。



なのに真面目な顔してそんなこと言うなんて…



うわ!
なんなのよー!



う、嬉しいじゃないの!



「あ、ありがとうね。せっかく来てくれたんだし…お昼食べてってよ。」



私がそう言うと修二はやっと笑ってくれた。



「さんきゅ。」



ドキッ



修二って…



こんなかっこ良かったけ?



いや、こいつ、そういえばモテモテだった。



ダークブラウンのさらさらな髪。



細く見えるけど力強くて、おまけに長身。



スッと通った鼻筋に、切れ長な瞳。



人懐こい性格。



よく女の子の社員たちに告白されてるって聞くし。



そうか…
修二は良い男なのか。



私…
今更気づくなんてやっぱり馬鹿ね。



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