かふぇもか
「ねぇ、キリリさんに唯ちゃんの番号教えてもいい?」


「ハァ~?」


唯は心底嫌そうな声を出した。


わたしは家で英雄のポーズ、片足立ちになって全身を伸ばすー、を取っていた。


「何で?」


「わたし携帯持ってないでしょう。だから連絡取りたくても取りようがないじゃん」


「買えばいいでしょ!」


「買っちゃおうかな~。今新規0円だし。でも、前の機種のローンまだ残ってるんだよなあ・・・」


わたしが悩んで考えていると唯が、


「知らねぇよ」


とひねくれた声を出した。


「じゃあさ、お菓子作ってよ」


と提案すると、


「嫌です!人頼んのヤメテ」


と言われた。
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