かふぇもか
「紗美さんはよく人を好きになるね」


唯は唐突に言った。


「うん。でも、好きになってもいつもフラれちゃうんだ~」


わたしは頭をかいた。


「紗美さんは男に頼って生きようとしてる感じがするよ。年とか関係なく自分の力で生きていけるようになった方がいいと思うよ」


唯が珍しく、優しい顔をして言った。


「そうだね・・・」


唯は若干20歳にして、自分の信念や夢を持っている。


わたしも見習わなきゃと思うけど、わたしに一体どんなことが出来るのだろう。
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