かふぇもか
マスターに話したらとても心配してくれて、通行止めが解除されたらすぐに実家に帰っていいと言われた。


バイト中も常にラジオを聴くことを許してくれた。


ニュースでは、実家の地方一体が洪水に見舞われたと連日放送されていた。


引き続き土砂災害も起きているようだった。


母の携帯に電話したら、家の裏山も雨で地盤がもろくなっていて危険だという。


今は集会所で避難生活を送っているが、慣れない集団生活で案外ナイーブな父がエコノミー症候群にかかってしまったという。


わたしはますます心配になった。


雨は次第に小康状態になってきたけど、完全に引けるにはあと1週間位かかるという。


唯もわたし以上にわたしの家族を心配してくれて、情報を沢山集めてくれた。
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