かふぇもか
仮設住宅には車の置けるスペースが少ない為、母は自分の車を実家に置いてきていた。


父は車を持参しているものの、買出しというと何を買っていいのか分からない。


そこでわたしが母に代わって夕飯の買出しに行くことになった。


「私もついて行くかい？」


と母は言ったけど、もう日が暮れてきていたので一人で行くことにした。


仮設住宅の近くのスーパーは何回も行ったことがあった。


ここは、太一の家の近くだったからだ。


今夜は沢山食べられるようにカレーにしようと思った。


じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、豚肉ー、家のカレーには豚肉を入れるのだ。をどんどんカゴに入れていく。


「紗美？」


目の前に見知った顔があった。


太一だったー。
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