かふぇもか
毎日太一の家で過ごすわけにはいかないし、毎日長時間図書館で過ごすのにも限度がある。


いつかは言わなければならない。


それは今まで転職を繰り返してきて自分でもよく分かってるんだけど、言うタイミングがなかなか掴めない。


あと言うと家事をやらなければならなくなる、ということも頭にあった。


私はなんて面倒臭がりなんだろうと思うけど、仕事をしていれば許される炊事や洗濯を任されるのはやっぱり億劫だった。


無邪気に夕飯の支度をして待ってくれている母にはとても言い出せないと思った。


今日の夕飯は豚肉の生姜焼きだった・・・。
< 27 / 223 >

この作品をシェア

pagetop