かふぇもか
「死にたかったんです」


わたしは下を向いて答えた。


お世話になったので本当のことを言わなきゃと思い、転職を繰り返していること、仕事がなかなか決まらないこと、彼氏が今プータローなことまで洗いざらい話した。


その間マスターと唯は黙って聞いていた。




「気持ちは分かるけど・・・」


話し終えるとマスターが切り出した。


「それ以上に大変な思いをしてる人はいっぱいいると思うよ」


ともっともらしいことを言った。
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