かふぇもか
「それでこれからどうするの?」


「もう、元の場所には戻りたくないんです」


正直な気持ちを伝えた。


何故か涙が溢れてきた。


「じゃあ、ここで働いてみる?」


「えっ」


わたしじゃなくて唯が驚いた。


「僕の奥さんが産休に入るからその代わりに。バイト扱いだけど、それでもいいかな?」


「もちろんです。ここで働かせて下さい!」


わたしは頭を下げた。
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