かふぇもか
母にカフェで働くことになったことを伝えると、とても驚いていた。


住む場所はしばらく唯の家にお世話になるんだろううか。


それともマスターがどこか探してくれるのかな。


母は、「世の中いい人ばかりじゃないから騙されないようにね」と言った。


もちろん海で自殺未遂をしたことは言えなかった。


母を余計に心配させてしまうから。


その後自分の部屋に行って、通帳類、着替えを何着か、コンタクト、筆記用具等を鞄に詰めた。


必要最低限の物しか持たなかった。


寂しかったけど、父にもよろしくと言って母と別れた。


そんなに遠い距離ではないので数回帰って来ると伝えて。
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