かふぇもか
次の日わたしは愛車に乗って早速参考書を買いに出かけた。


唯一心配だったのは、一人で勉強して果たして上達出来るかということだった。


「アイ キャント スピーク イングリッシュ」


一人参考書を声に出して呼んでいると、突然唯が部屋に入ってきた。


「キャンはキャンだけど、キャントはカントって言うんだよ」


「ふぅーん、何で知ってるの?」


「自分、高校の時にオーストラリアに一年留学してたから」


「すごいじゃん!」


「だからもし分かんないとことかあったら教えてやってもいいよ」


エラそうだけど、親切だった。


身近に先生を見つけられて良かった。
< 89 / 223 >

この作品をシェア

pagetop