青空メモリー
夏休みと海
夏休みが一週間すぎた。
携帯にはメールが1件。
周からだ。
内容は、明日海に行くとのこと。
夏休み前アドレスを交換しておいてよかった。
そういえばメールってこうして使うんだなぁ、なんて現代の高校生とは思えないことを思ってみたり。
俺はまた意識を携帯に移し、返事を打ち始める。
「わかった、と…」
我ながら素っ気ない返信だ。
ベッドに寝転がり、目をつぶる。
明日を想像する。
海はあまり好きじゃない。
し、あまり行かない。
前に家族で行こうってなった時は乗り気じゃなかったのを覚えてる。