青空メモリー
俺達は近くのスーパーでバーベキューの材料を買い、九条家に着いた。
「おじゃましまーす」
あとでバーベキューをする庭は想像してたよりも広くてきれいだった。
周達の両親が出迎えてくれて、きちんとお礼をいい、時間まで遊ぶことになった。
「周達の部屋行きたい!」
奏汰の一言で周達の部屋に行く。
双子は部屋も同じだった。
仲良いんだな。
奏汰と真が2人のアルバムを見つけ出した。
「そっくりだね!」
小学校低学年ぐらいであろう写真に写っている2人は、本当に似ていた。
今も似ているがそれ以上に。
「ちょ…、見るなよっ!」
「まだ周が眼鏡かけてないから」
周は奏汰の手からアルバムを取り返そうと頑張っているが、流は写真の解説をする。
奏汰は周に取られないように、逃げつつ、しっかりと写真を見る。
すると流が
「うっさい。走り回るな」
といい、周を捕まえた。
あぁ、これでゆっくり写真が見れる。
ナイス流。
まだ何か言ってる周を放って、アルバムを見る。
流は周の扱いに慣れてるなぁ。
「バーベキューしようか」
話をそらすように周が言った。
時計を見るといい時間。
もぅ少しアルバムを見たかったなぁなんて思いつつ、庭へと移動した。