青空メモリー
「そんなわけないじゃん!」
「一緒に勉強しようと思って」
「俺は連れてこられただけ」
上から奏汰、周、流の順番で答える。
結局邪魔しにきたんじゃねえか。
「間違った英語勉強するの?」
周が笑顔で俺のノートを覗きこむ。
間違った英語なんてひどい。
「教えてあげようか?」
今度は流が言う。
流って勉強するのか。
周は賢いイメージがある。
眼鏡のせいか。
しかし流は勉強するイメージがない。
授業なんてほとんど寝ている。
しかも髪は黒だがちょっとした不良である。
勉強なんてイメージはない。
「十夜も授業中寝てるからね」
「英語と国語は起きてる」
他の人の成績なんて気にしたことないからわからない。
奏汰はアホなんだろう。
見た目からそうだし、今までにアホだなと思ったことある。
とりあえず俺は2人に教えてもらうことになった。