青空メモリー
結局7人で勉強することに。
教える側は周と流、紫乃、理数だけ俺。
教えてもらう側は奏汰と真、それに朝陽。
朝陽は学校の宿題を持ってきて、紫乃に教えてもらっている。
紫乃は自分の勉強はしないらしい。
もう2人は打ち解けていた。
奏汰も真も小さい子好きだし、紫乃も子供好きなのかな。
朝陽は人懐っこいし。
ていうか。
「勉強してないだろ」
最初は必死に勉強していた。
しかし現在。
奏汰はまた寝ているし、周は紫乃と朝陽をちょっかいを出している。
流は俺の部屋にあったゲームを勝手にし出して、それをみている真。
誰一人勉強していない。
勉強会になってない。
俺はベッドに寝ころび、天井の窓から空をみた。
「天井に窓ってすごいね」
紫乃が俺のベッドへ腰掛けた。
一瞬にいた朝陽はどうしたのかと思い、見ると、周と遊んでいた。
なるほど。
暇になったのか。
「俺が朝陽ぐらいの時の誕生日につけてもらった」
俺が答えると紫乃は何も言わず、窓をみた。
いや、空かもしれないけど。
自分から話しかけて放置か。
紫乃の考えていることが分からない。
気まぐれな猫みたいだ。
気持ちが読み取れない無表情で窓(空かもしれない)を見る紫乃を横目に、俺はそんなことを思った。