青空メモリー
おはようと彼らに挨拶し、周が話し出す。
「奏汰ほんと面倒くさい。仲直りしたいならそう言えばいいのに。」
周が奏汰をみるので、つられて俺と流も奏汰をみる。
まだ飽きずに愚痴っている。
愚痴られてる人可哀想にと思い、2人と話していると、先生が教室に入ってきた。
周達を含め、生徒は自分の席につく。
奏汰がちらちらこっちを見るのは、どうしたらいいんだろう。
放っておいていいか。
奏汰を見るのは止めて、視線を窓にうつした。
今日は曇り空。
空一面が雲で覆われて薄暗い。
雨でも降りそうだ。
いつものように空を見て、先生の話を聞き流す。
俺は休み明けだからか長い先生の話を子守歌に夢の世界に旅立った。