青空メモリー
「…」
「流は流、俺は俺。関係ないから放っておけって言ってんの」
「人に迷惑かけんな、めんどくさい」
静かな教室にドスの聞いた低い声が響く。
それは間違いなく流の声だ。
「…ごめん」
流の言葉に謝る周。
良かった、いつもの周だ。
あの周を丸め込んだ流がすごい。
というか怖い。
忘れていたが、流は中学生の頃やんちゃしていたという話を奏汰から聞いたことがあった。
俗にいう不良ってやつだ。
まあ、今は前よりマシになっているらしいが。
とりあえずキレると怖い周と、その周をおさめる流は怖い。
扱いには充分気をつけましょう。
今日はとても重要なことを学んだ俺だった。