青空メモリー




俺は見せ合った点数に驚くばかりだった。



予想通り点数が高い周。
授業を聞いていない、というか出ていないくせに賢い流。
喜んでた割に赤点ギリギリの奏汰。
奏汰と同じくらいの真。
流と同様にあまり授業を聞いていない紫乃は俺と同じくらい。




流と紫乃は以外だったなぁ。

なんて思いながらの下校。
今日は珍しく奏汰と2人だ。

いつもは双子がいるし、家が近い真もよくいる。
みんな何かしら用事があるらしい。



「雲一つもないね」

奏汰が空を見上げそう言った。

空は先程と変わらず真っ青で、真夏のように日が照っている。


何だか、


「吸い込まれそう」



びっくりして奏汰の顔を見る。
俺も、同じことを思ったのだ。
心を読まれたかと思ってしまった。




「十夜と初めて話した日もこんな空だったよね」



奏汰が話し始める。

そう言われればそうかもしれない。
奏汰に初めて話しかけられた日。
奏汰に自殺行為だと勘違いされた日。





俺はその日のことを思い出した。







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