青空メモリー
時間と変化
「37度8分か…」
最悪だ。
起きて頭が痛く、嫌な予感がした。
どうやら風邪をひいたみたいだ。
熱はそこまで高くないものの、頭痛がひどい。
喉も枯れてかすれた声しか出ない。
だるい、だるい。
朝陽は学校、母も用事があるとかで家には1人。
子供が風邪ひいたのに家を留守にする母親がどこにいるんだ。
看病とかないのか。
部屋のシンプルな時計の針は8時50分をさしていた。
とりあえずもう一眠りするか。
俺はもう一度ベッドに体を預け、眠りに落ちた。