青空メモリー
「あ、起きた」
金色。
目を覚ませば金色が視界に入った。
あぁ、奏汰か。
よく見ると周も流もいる。
制服だ。
そうか、今日は学校で。
でも俺はだるくて熱があって。
「…何でお前等がいんの?」
時間を確認しようと携帯を開く。
ディスプレイには12時35分の表示。
よく寝たな。
じゃなくて。
12時半ということはまだ学校は終わっていないはず。
何でこいつらはいるんだ?
俺の疑問が分かったのか周が早退したと言った。
「早退じゃないよ!僕達は十夜の看病という仕事をだな…」
「なるほど、サボりか」
こんななでいいのか、高校2年生。