君に、恋してる。
人見知り


「美姫!おはよーう!」
「きゃっ」
朝、いきなり声をかけられて、後ろを振り返ろうとしたら、飛び付かれた。
「ま、真美ちゃん!ビックリしたよぅ…」
真美ちゃんとは、白石真美ちゃんの事で、小学生の時からの親友。人見知りなわたしにとっては、唯一の普通に話せるお友達。
私は、真美ちゃんをぽかぽかと叩いてみる。
「ほらほら、もう付くよー」
そういいながら前を行く真美ちゃんを見ながら、真美ちゃん可愛いなぁなんて思うわたし。
すると、真美ちゃんがいきなり止まり、わたしは真美ちゃんにぶつかってしまった。
「ごっ、ごめんね!…どうしたの?」
真美ちゃんが、唖然として前を向いているので、わたしも見てみる。
「わ…すっ、すごっ!」
わたしたちの前に立つ、綺麗で巨大な学校。
「…こんなすごいんだぁ…」
今まで黙りっぱなしだった真美ちゃんが呟いた。

わたしの名前は、桜井 美姫。
今日から、この鈴蘭学園の一年生!
今日からはこの学校に通うのかぁ…。

わたしたちは、クラス発表が貼ってある掲示板へと向かう。
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