太陽と雪
「でも…私が小学生のとき……かな?
美崎とかなり仲が良かったとき。
その時は……普通の財閥だったわよ。
高校のときは……同じクラスになんてなったことないから分からなかったけれど、私の知ってる美崎じゃなかったことは確か」
「なるほど。
彼女が高校の時にはもうすでに……財閥は腐敗してたんだな。
キッカケは確か……美崎の父親が不慮の事故で亡くなったことらしい」
「そういえば、中学の頃にそんなウワサ、流れてきたわ。
そして最近は美崎の家のウワサを全くといっていいほど聞かない」
私たちの宝月財閥と比べれば劣っているけれど、それでも財閥の規模はかなり大きい。
パパやママたちの耳に、城竜二財閥の次期当主である美崎の様子は入ってきていてもいいはず。
パパやママも忙しいから、家族全員が揃って食事なんてめったにないのだけれど。
それでも。
ほんの少しは、情報が入ってきてもいいはずだ。
「何か……あったのね。
小学校を卒業してから、高校までの間に」
確かに、小学校の頃の美崎とは明らかに違った。
髪の毛も染めていたし、服装の好みも。
昔は地味だったのに、人が変わったように派手な感じになっていた。
私が知っている美崎は、優しくて、穏やかで……気配りが上手い美崎。
洋服も、女性らしいレースやフリルがふんだんに使われたものをよく着ていた。
あの頃の美崎に……戻してあげたい。
「徹底的に調べまくるぞ。
俺たちで城竜二財閥の化けの皮を剥がしてやろうぜ?」
「そうね。
やりましょ!」
そう言った瞬間、隣にいる矢吹も麗眞も。
相沢さんまで、笑っていた。
「もう!何なのよ!」
「明日から、調べまくるぞ。
城竜二財閥の真髄」
私は、藤原のことも、麗眞に話そうか、今日1日迷った。
だけど……止めた。
今は…話さないほうがいいなって思った。
調べることを増やして、麗眞に負担を掛けるのも可哀想だったし。
こんなことを思えていた私が、呑気すぎたんだ。
あんなことになるなんて、思えなかったの。
美崎とかなり仲が良かったとき。
その時は……普通の財閥だったわよ。
高校のときは……同じクラスになんてなったことないから分からなかったけれど、私の知ってる美崎じゃなかったことは確か」
「なるほど。
彼女が高校の時にはもうすでに……財閥は腐敗してたんだな。
キッカケは確か……美崎の父親が不慮の事故で亡くなったことらしい」
「そういえば、中学の頃にそんなウワサ、流れてきたわ。
そして最近は美崎の家のウワサを全くといっていいほど聞かない」
私たちの宝月財閥と比べれば劣っているけれど、それでも財閥の規模はかなり大きい。
パパやママたちの耳に、城竜二財閥の次期当主である美崎の様子は入ってきていてもいいはず。
パパやママも忙しいから、家族全員が揃って食事なんてめったにないのだけれど。
それでも。
ほんの少しは、情報が入ってきてもいいはずだ。
「何か……あったのね。
小学校を卒業してから、高校までの間に」
確かに、小学校の頃の美崎とは明らかに違った。
髪の毛も染めていたし、服装の好みも。
昔は地味だったのに、人が変わったように派手な感じになっていた。
私が知っている美崎は、優しくて、穏やかで……気配りが上手い美崎。
洋服も、女性らしいレースやフリルがふんだんに使われたものをよく着ていた。
あの頃の美崎に……戻してあげたい。
「徹底的に調べまくるぞ。
俺たちで城竜二財閥の化けの皮を剥がしてやろうぜ?」
「そうね。
やりましょ!」
そう言った瞬間、隣にいる矢吹も麗眞も。
相沢さんまで、笑っていた。
「もう!何なのよ!」
「明日から、調べまくるぞ。
城竜二財閥の真髄」
私は、藤原のことも、麗眞に話そうか、今日1日迷った。
だけど……止めた。
今は…話さないほうがいいなって思った。
調べることを増やして、麗眞に負担を掛けるのも可哀想だったし。
こんなことを思えていた私が、呑気すぎたんだ。
あんなことになるなんて、思えなかったの。