好きって何ですか?
がやがやとしている校門。
そっか…入学式だし新しい
友達とか生活になるんだよね…
校門をくぐろうとしたら、
耳をつんざくような悲鳴に近い
歓声があがった。
なにかあったの?
疑問に思いつつ、校門をくぐる。
「え…何あの子……」
「うわっ…根暗じゃん……」
「同じクラスだけにはなりたくないよね」
分かってる…。
あたしが暗いことくらい。
中学時代はずっと今みたいな事を
言われ続けてきたから慣れてる。
でも流石に苦しい…。
「ちょっと!そういうの止めれば?」
えっ………?
俯きながら歩いてたけど、
今の一言で顔をあげ振り返る。
視線の先には、陰口を言ってた
女子グループと、茶髪が印象的な
女の子が立っていた。