好きって何ですか?
「え、あ、あの…腕……」



そういうと、立花君は
慌てて掴んでいた手の力を緩めた。




「ごめん…痛かった?」



右眉を下げて聞いてきた。



どうしてこんなにも話し掛けれるのかな…
あたしなんかと居たら、立花君の評判、
悪くなっちゃうよ……




「あ、大丈夫です。さよならっ」




緩められていた手をわざと
振りほどき、走って下駄箱へ行った。




「ハァ…ハァ…」




いきなり走ったからかなり息切れ
しちゃた…。





「ねぇ」




突然の声に驚き、顔をあげる。
そこには、さっきあたしを助けて
くれた女の子が立っていた。




「はい…」




「メアド教えて?ケータイ持ってるよね?」




え……?
メアド?



きょとんとしていたら、彼女は
「ケータイ貸して」と言って手を
差し出してきた。



今日、持ってきたかな…?


慌ててスクールバックの中身を探る。
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