眠り姫にはキスを。



その言葉に驚いた私は、思わず自分の手で口を押さえた。


そのあと、無意識に自分の唇を指でなぞっていた。


そして、彼の唇に目がいった。



キスした。

この唇にキスされた。



そんなことを思いながら、彼の唇を見つめていた。




< 71 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop